2011年9月11日日曜日

宇宙太陽光発電は次の自然エネルギーの代表格となるか。

自然エネルギー、再生可能エネルギーとして次世代を担う分野が太陽光か風力か、地熱か、水力か
しのぎを削ってシェア争いや技術開発がハイスピードで進む中で、
一点、次世代のエネルギー候補ソーラーシステムとして、政府やJAXA(独立行政法人 宇宙航空研究開発機構)が主導で大手重工業企業などが16社参加する研究開発プロジェクトがある。


それが、宇宙太陽光発電プロジェクトだ。

もっとも大きな特徴は、地上にソーラーパネルを配置する今主流の太陽光発電機と異なり、
天候に一切の左右をされない宇宙に設置する人工衛星が、太陽光を24時間取り込み続け、
それをレーザーや電波などで地上に電力として送り届けるという仕組み。

地上の場合、太陽光は時間や日光の照射範囲が変わり、さらに大気中の吸収などによって減少する。
また、天候に非常に左右されるため、適した地域、適さない地域が分かれる。
宇宙に太陽光発電機を設置すれば、高い透過率でたくさんのエネルギーに変換でき、地上へ送られるため約10倍程度効率はよくなる。

これが実現すれば、無制限に、365日間約24時間、膨大な量の電力を地上の様々な場所に供給することができるようになるため、基礎電力としての使用は原子力発電に代わり、重要な役割を担うことができるだろう。
ちなみに、月面に太陽光発電装置を設置することも計画しているということ。

ただ、現在のところ、その技術、装置の材料の劣化にどう対応するか、無限に提供される理想の電力エネルギーということで
これが新たな国家間の争いの火種になることにつながらないかは心配な点だが、
もはや地球の環境問題は全人類の問題であり、宇宙太陽光発電を次世代自然エネルギーとして
活用するために、より一致団結して取り組まなければならないだろう。